Can't live with him, Can't live without him

エイトの話をする雑食オタクのブログ

美しくないから美しい「生きろ」

 

tonton8crouton.hatenablog.com

 

はてブロを見ていると、続々とジャムの感想があがっているんですが、私はアルバム全体の感想が苦手なので(絶対曲ごとに感想のムラが出ちゃうから)、曲についてはこの記事だけでいいかなあと思ったんですが、やっぱりこの2曲にも触れたい。

 

ファンは彼らの音楽性までひっくるめて好きになっているし、関ジャニ∞のことを熟知しているメンバー自身が作った曲がとても良い曲に感じたとしても当たり前のことなんだけど

やっぱ通常盤の3曲全部良いんですよ!!!!!!!!

だから残りの2曲にも触れます。

 

・生きろ

曲名を見た第一印象は「苦手なタイプの曲だ…」です。すばるくん作詞作曲で啓発系かあ…と。啓発系の曲ってすごく苦手なんですよね。私そういう曲に元気づけられるような頑張ってる人間じゃないよって思ってしまうから。しかもまた曲名が強烈ですよねこれ。命令形だし。うわあそういうタイプの曲かと…。

それでツイッターを見ていたらラジオですばるくんがこの曲について語っているレポを見て。そこですばるくんは「最近の若い奴に伝えたかった」というようなことを言っていて、説教系啓発ソングか……と更に心が重たくなっていました。

でも実際に曲を聞いたら全然違った。この曲の最高に好きなところはサビです。もうサビしかない。どんなに月並みな感性と言われてもサビの歌詞が大好きなんです。

何もなくたっていいから やりたいことなんて

夢や希望なんて なくたっていい ただ一つだけ

あなたを生きて あなたを生きて あなたを生きて

誰でもない あなたを生きて 生きて 生きて 

この部分を聞いて「救われた」なんてたいそうなことは言えないけど、きっといつまでも自分の心の奥底に染みわたって、折に触れて思いだしては自分のこと肯定してみようって気持ちにさせてくれるようなそんな気がしました。

あと何よりこういうこと言ってくれる人好きになって良かったって思った。夢や希望の尊さを語る大人はたくさんいても、「夢や希望なんてなくたっていい」って言ってくれる大人なんていなかったから。他にもそういうことを歌っている人はいるかもしれないけど、少なくとも私はこの曲で初めてそんなことを言われました。

でもすばるくんはこの曲を「投げやりに生きてほしくないから」という気持ちで作っていて、実際投げやりに生きるということじゃなくて、夢や希望とずっと糸を張りつめなくても、この先の人生で偶然出会った何かが自分にとって特別なものになるかもしれないみたいなことを言いたかったのかなあと私は解釈してます。

さっき別に救われたって大層なこと言えないって書いたけど、大層な夢や希望を持っていない人間にもこうやって肯定の歌を送ってくれる人たちがいるということはやっぱり私の中の救いになっているのかなあ。

この曲は音の配置がすごく凝っていて、ライブの配置を再現しているんですよね。例えばヤスくんの歌声とギターは右側からしか聞こえないし、マルちゃんの歌声とベースは左側からしか聞こえない。だからなぜだかすごく近くで歌われているような気がするし、音がすごく生々しい。音楽のことはよくわからないんだけど、音に対するこだわりが歌詞の説得力も高めているし、いやもう本当に好きです。

 

 

それと曲名の「生きろ」という命令形の言葉に対して、曲中ではずっと「あなたを生きて」って言っているところも好きで、そこが何だかすごくすばるくんっぽい感じがしてすごく好きです。

すばるくんってパッと見無愛想な感じだし言葉がキツいこともちょくちょくあるから、キツいくらい気の強い人って感じするじゃないですか。でもきっと実際はすごく繊細で何度も傷ついてボロボロになってるような人なんだろうなあって思うし、関ジャニ∞というグループはすばるくんを真ん中に置いて、そこをサイドからそれぞれ別の側面からヨコヒナ、山田、tornって支えて守っているんだって思ってしまうくらいだし…。

何かもうぐちゃぐちゃになってるけど、「生きろ」という強い曲名に対して中身は「あなたを生きて」と振り絞るような言葉遣いをしているこの曲が、気が強そうに見えて実は繊細で不器用な部分のあるすばるくん本人にすごくリンクして見えるなあって思ったという話です。

 

とはいえあんまりにもアウトローな発言や態度をしていると正直「そういうとこ苦手なんだよなあ…」って思ってしまったりするんだけど、こんなこと歌われちゃったら降参するしかない。すばるくんのそういう感性に心底惚れてしまうから。すばるくんにはやっぱりこうやって大勢の人の心を動かす力があって、歌で何かを発信し続ける使命を背負った人なんだなあって改めて思う。

私はすばる担じゃないので、だからこそすばるくんにそう多くのことは求めていないつもりなんだけど、ずっとこうやって何かを発信し続けていてくれたら本当に幸せなことだと思います。

 

あとこの曲の制作エピソードが本当に美しくて好きだし、こうして文章に残さなかったとしても一生記憶にとどめておける自信さえあるくらいです。

音楽と人」で、すばるくんが自分が辛かったときに甲本ヒロト*1に「生きろ」みたいなことを歌われていたらめちゃくちゃ泣いたと思うし、それだけで救われたから、この曲はせめて全てを諦めないでほしいっていう、昔の自分のようなみんなへの願いだと語っていました。

そんな願いで生まれたのがこの曲って何て美しい話なんだろうなって思った。こういう詞を書くまでに経験してきたことは決して美しいなんてものじゃないだろうけど、でも美しくない泥臭い経験を経て生まれたこの曲はエピソード含めて心底美しいと思う。

 

こんな素晴らしい曲が通常盤に入っていて、気軽にエイトの曲を聞いてみようと思った人の耳に入るなんてめちゃくちゃ素敵なことだなあって思います。レンタルなら数百円で聴けるんですよ!太っ腹すぎるかよ。

 

本当は生きろとTrafficの2本立てにするつもりだったのに、生きろで想像以上に文章が捗ってしまったのでTrafficの感想は別記事にしたいと思います。いやこんな好き勝手言って大丈夫かなってめっちゃ思うけどアップしちゃう!

おしまい。

*1:すばるくんはザ・クロマニヨンズが好き